初めて聴くドイツと絵画レンタルの話

図書館の近くに小さな喫茶店があり、コーヒーがとても美味しいのでよく足を運んでいます。5つくらい年上のマスターが一人でやっていて、すらりと背が高く笑顔が優しいからか、なかなかのマダムキラーです。いつもマダムたちに囲まれているので、私はひっそりと本を読んだりコーヒーを堪能したりしているのですが、今日は珍しく空いていて、初めてマスターと会話らしい会話ができました。私がたまたま洋書を読んでいたからでしょうか、「英語ができるんですね、尊敬します。」と言われ、昔イギリスに住んでいたからと答えると、「僕は仕事でドイツにいましたよ。」とマスター。どんな仕事か聞いてみると、アンティークの絵や額縁の買い付けと言います。なんだかかっこいい響きですね!マスターは転職前、ある画廊に勤めていて、買い付けて来た絵を売ったり貸したりしていたのだそうです。絵を貸すというのがピンと来なかったのですが、レンタル絵画といって、オフィスのコピー機のようにリースできる仕組みがあるということです。確かに絵画は高額なものが多く、一括で購入するよりは初期費用が抑えられて、ビジネスを立ち上げたばかりの時などは特に便利ですよね。それに買ったら高額なぶん、飽きたからと言って次々かけ替えるというわけにもいきません。その点、レンタル絵画は入れ替えも可能だそうなので、季節によって雰囲気を変えたりできますね。私の友人が近々リラクゼーションサロンをオープンする予定で、絵を飾りたいけれど見る目がなくてよく分からないと言っていたので、レンタル絵画を勧めてみようと思います。それにしても、ドイツも絵画も私にとっては完全に未知の世界なので、マスターの話は新鮮で面白かったです。またマダムのいない時間帯にあたるといいのですが…。