神社の説明書きを新しくしてもらいました

私の住んでいる町内に古くからある小さな神社があります。
神主さんとも古くからのお付き合いなんですが、この前町内会で会った時に相談をされました。
今、神社の前に木の説明書きがあるんですが、毎年のように雨で字が読みづらくなってしまうそうです。
この説明書きを石に出来ないものですかねぇと相談されました。
私がこの前、石の仕事をしている知り合いのことをたまたま話していたので、この説明書きを石にすることをふと思いついたようです。

なんとかしてあげたいと思い、知り合いに聞いてみました。
低めの石でツヤのあるものを置けば、雨にも強くてずっと置いておけるからいいかもねと言っていました。
あと1つ提案してくれたのは、説明書きを金属プレートに書いた方が良いということでした。昔はプラスチック製で字を書いていたそうなんですが、そういえば最近はビルなどにも金属プレートで字が書いてあるのを見たことがありました。
あと、古くからの写真があればそういった写真を金属プレートに載せるフォトエッチングという技術があるそうです。
知り合いの会社では石屋が文字と写真のフォトエッチングも含めて全て作業してくれるそうです。

一旦持ち帰って神主さんに相談しました。
特に写真を付けるというところをすごく気に入ってもらえて、神主さんのお爺さんの代から写っている神社の写真を見せてもらいました。
大正初期の頃に撮った写真だそうですが、神社に少し面影はあるものの、昭和に入って改修しているらしく、貴重な写真であることがわかります。
石で作ると木よりも値段は多少かかりますが、石も説明書きも一度作れば、地震などで壊れない限りは永久に使えます。
私の提案で町内会の有志の人たちから募金もすることにしました。
やっぱり町の大切な神社ですしね。

神主さんと一緒に知り合いの会社に、説明書きと白黒写真のデザインを決めに行きました。1メートルほどの立方体の石碑に銅板の説明書きと写真を付けてもらう感じで、サンプルを見せてもらうと神主さんの想像していた通りのものだったようで喜んでくれました。

1ヶ月ほど前に作業が始まり、先週ついに完成しました。
この神社に来たいろんな人がこの石碑を呼んで、この神社のことを想いに刻んでくれたら嬉しいですね。